花の名は、ダリア

純度100%の幼い信頼攻撃、ナメてたわ。

うふふ、なんてエクボ作ンないで。
上目遣いとかホント勘弁して。

好きすぎてツラい。

自縄自縛ってこーゆーコトか。

ガラスケースに閉じ込めた花の香りに、結局俺が溺れてる。

睫毛を伏せたソージは、切なさに抉られる胸の痛みを、グっと眉を寄せた大人の男にしかできない苦味と色気を併せ持った表情で堪えた。

そしてダリアを抱き上げて手術台に座らせ、耳元で低く囁く。


「ダリア、愛しています。
たとえ蜃気楼を追うようなものだとしても、俺は貴方を愛してますよ、心から。
今すぐこの場でヤらせろください。」








ん?

コイツ、イイ顔して後半なんてった?

覆い被さろうとするソージをキョトンと見つめて。
後ろをチラリと振り返って。

呆れ返ったダリアが首を振る。


「ソージってば…
サドキチで、幼女好きで、その上ダレかに見られて悦ぶほど、アレな人になっちゃったの?」


ハイ?

ダレかに見られて?

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