花の名は、ダリア

…///

萌え禿げるわ。
毛根が一気にピンチだわ。

『好き』なんて言っときながら、一本残さず根絶やしにする気デスカ、コノヤロー。


「俺は、貴方の全てを愛していますよ。」


ソージもダリアに手を伸ばし、掬い上げたペールブロンドに口づけた。

なんだろ…

そそる。

互いの髪を弄り合ってるダケなのに。
身体が触れ合ってるワケでもないのに。

異常にそそる。

フライパンの火、止めようカナ。
パエリアは後回しにしようカナ。

先にダリアをいただいちゃおうカナ…


「それでね?
どうしてコスプレかって言うとね?」


ソージの心理状態と下半身の変化に全く気づかないダリアが、アッサリ髪から手を離してパソコンに向き直った。

うん。
この人が空気を読まないのは、毎度のコトだからね。

俺が、さらに空気を読まずに襲いかかっちゃうのも、毎度のコトだからね。

ハイ、いっただっきまー…


(っ!?)


ダリアに覆い被さろうとしていたソージは、ピタリと動きを止めた。

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