花の名は、ダリア
「あ、そうだわ。
ソージ、コレならどう?」
テーブルにつき、ホッペをまんまるくしてパエリアを頬張っていたダリアが、またも一枚の紙をソージに差し出した。
次はいったいナンナンダ?
テーブル越しにソレを受け取ったソージは…
「コレ‥‥‥は…」
今度は、スプーンを握ったまま、ギシっと音を立てて硬直した。
だって、ソコにプリントされているのは、やけに懐かしいスタイルの男たちで…
「…
コレ、なんかのキャラになってンですか?」
「さぁ?知らないわ。
でも、外国人はそーゆーのが好きなンだって。
だから私がこの髪のままでソレを着ても、不自然じゃないと思うの。」
「…
あー… そうね…」
「それに、ソレならソージとお揃いで着られるでしょう?」
「…
あー… そうね…」
「イイの!?よかった!
むしろ、ソージによく似合うと思ったの!」
あー…
うん。
だろうね。