花の名は、ダリア
「『私たち』?
『私たち』って言いました?」
ダリアの顔の横に手を着いて身を起こし、ペールブルーの瞳を覗き込んで俺は訊ねる。
「えぇ、言ったわ。」
俺の瞳を真っ直ぐに見上げて、ダリアは答える。
『私たち』『俺たち』『俺と貴方』
『二人』の、永遠…
「…
まさか…
貴方がそのフレーズに、俺を組み込んでくれる日が来るなんて…」
「え?
ココでまさかの性的興奮?」
あぁ。
その通りだよ、クソが。
前言撤回だ。
貴方に向かう俺の欲望だけは、何があろうと萎えることはない。
うなじに手を回して軽く仰け反らせ、無防備に開いた唇を奪って。
舌を潜り込ませ、余すところなく貴方の内側を蹂躙して。
もっと敏感な場所を探して俺が舌と指を滑らせると、ようやく解放された互いの唾液で濡れ光る唇が、可愛らしい非難を紡ぎ出す。
「ま…待って、ソージ。
私もう限界…」
「今!ココで!限界を超えろ!!」
「ぅぅぅー…
この、サドキチめ。」
まーたそんなコト言って。
俺をこんなにしたのは、貴方だろ?