花の名は、ダリア
「嘘じゃねェよ?感染るよ?
聞いたコトに答えてくれたら、放してやってもいいケド?」
ハイ、脅迫キタコレ。
「お…脅しは効かねーゾ!」
ハイ、頑張ってみたコレ。
「よし。
じゃあオメェ、仰向きになってみっか。
瞳孔の収縮がわかる距離で語り合おっか。
俺が呼吸するたびに死に近づくオメェの、恐怖に歪む顔が間近で拝めるなんて…
想像しただけで勃起しそーだわ。」
「嘘つきの上、ドSなの!?
もうなんでも聞いてェェェ!?」
ハイ、陥ちたコレ。
素直なイイコは大好きだよ。
唇を歪めてニヤリと笑ったソージは、『大好きなイイコ』の首筋に刃を押しつけたまま尋問を開始した。
「オメェらさ、昨日の昼間、ガキ攫った?」
「あぁ…
犬っころ連れた女の子か?」
「ソレだ。
なんで攫った?
人身売買でもやってンの?
もう売り飛ばしちゃった☆なんて言ったら、オメェの顔面にジェット吐血カマすよ?」
「売ってないからやめてェ!?
確かに俺らは女攫ってきて売り捌いてっケド、あのガキは違ェンだ。
…
女の死体を捨ててるトコロ、見られちまったから…」