紅色の瞳
「委員長ぐあいは。」


「小杉君に、神木さんか。」


やっぱり私は歓迎されてないみたい。


「だいぶ良くなかったかな。」


「わざわざ見舞いありがとう。」


「これ、クラスから。」


悠一は委員長に見舞いの花束をわたした。


「小杉君クラスの様子はどう。」


悠一はクラスの様子を語りだした。


なんだか居心地の悪い私はこっそり病室を抜け出した。


病室の通路を抜けた私は、なんかジュースを飲みたい気分だったので、自販機


でジュースを買うことにした。病院の通路を少し歩いた所に自販機はあった。


でも今、自販機の周辺では猪崎がかがんで何かを探してる。


「猪崎、何か探してる。」


「あーちょっとコンタクト落としたみたいで。」


「そっか。」


私はしゃがんで猪崎のコンタクトを探すのを手伝った。


「ねぇこれじゃない。」


「ありがとう。」


猪崎がこっちを向いた時猪崎がカラコンをしている訳が分かった。


なぜなら猪崎の瞳が赤かったから。


「愛璃亜ここにいたのか。」


悠一だ。


「あっ悠一、委員長は。」


「話は終わった。愛璃亜、もう帰ろ。」














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