紅色の瞳
「猪崎私のお守り見つけてくれたよね。」


「まだお礼をしてなかったと思ってこれ。」


私は銀を溶かしたドリンクを猪崎に差し出した。


「これなに。」


「特製ドリンクだよ。」


「お礼が特製ドリンクって。」


猪崎は呆れたって顔をしながら水筒の蓋を開けた。すると案の定、猪崎は私に


水筒を突き返してきた。


「お礼なら他にあるよね。」


そう言って猪崎は私の顎を掴んだ。


こうなる事は想定していなかった私は


「私の血ならあげない。」


私は猪崎の手をなんとか振りほどいてその場を逃げた。
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