紅色の瞳
編入生
私、湖月 愛璃亜(こつき まりあ)改め神木 愛璃亜(かみき まりあ)は、伯母
に育てられて16年になる。
今日もまた従姉の松華(しょうか)と学校へ行くところだ。
【桜田高等学校】
「おはよう。」
私は、下駄箱にいた小杉 悠一(こすぎ ゆういち)に挨拶した。
「あっ愛璃亜おはよう。」
悠一は松華の彼氏で私のクラスメイト。私と仲良くしてくれるのは松華以外で
は悠一だけだ。
紅い眼の私には誰も近づかないのに、悠一だけは違った。きっと松華に
私と仲良くするよう釘を刺されたのだろう。