紅色の瞳
<6月24日・猪崎が編入して来て19日>
私と松華は幽霊コテージと呼ばれる軽井沢の大伯父さんのコテージにやって来
た。
「この肖像画の人。」
松華は階段下に掛かった大きな肖像画を指差した。
「この肖像画の人。神木幸志(かみき ゆきじ)が教えてくれるって。」
「ここに座って。」
私達は神木幸志の肖像画の前に座った。松華はその周りにキャンドルを並べそ
の一つ一つに火を灯す。それからおまじないの言葉を唱える。程なくして私達
の前に神木幸志の霊が現れる。
「わしを読んだのはどっちじゃ。」
「私です。貴方の子孫です。」
しばらく沈黙が流れた。
それから神木幸志は何かを思い出したように口を開いた。
「そういえば一太(いちた)のヤツ、ハンターになりたがっておったな。」
「ハンターとは。」
私は気になって質問をぶつけてみた。
「ハンターとは吸血鬼狩りのために特訓された人たちで結成する吸血鬼狩り特
別部隊のことじゃ。」
私と松華は幽霊コテージと呼ばれる軽井沢の大伯父さんのコテージにやって来
た。
「この肖像画の人。」
松華は階段下に掛かった大きな肖像画を指差した。
「この肖像画の人。神木幸志(かみき ゆきじ)が教えてくれるって。」
「ここに座って。」
私達は神木幸志の肖像画の前に座った。松華はその周りにキャンドルを並べそ
の一つ一つに火を灯す。それからおまじないの言葉を唱える。程なくして私達
の前に神木幸志の霊が現れる。
「わしを読んだのはどっちじゃ。」
「私です。貴方の子孫です。」
しばらく沈黙が流れた。
それから神木幸志は何かを思い出したように口を開いた。
「そういえば一太(いちた)のヤツ、ハンターになりたがっておったな。」
「ハンターとは。」
私は気になって質問をぶつけてみた。
「ハンターとは吸血鬼狩りのために特訓された人たちで結成する吸血鬼狩り特
別部隊のことじゃ。」