紅色の瞳
松華が手を振ってる。


私は右の腕をぶらぶらさせながら2人の元へ向かった。


猪崎の力が強すぎてまだ腕がズキズキするのだ。


「ねぇ猪崎と何話してたの。」


悠一と松華の居るテーブルについた所で松華が聞いてきた。


「別に大したことじゃないよ。」


「それならいいんだけど。」


「はい。野菜タコスだよ。」


「ねぇいくら支払えばいい。」


野菜タコスを食べ終わった頃松華が言った。


「遊園地の無料招待券を貰ったのを2人に付きあわせちゃったわけだし今日は


私の奢りでいいよ。」


今日遊園地に来たのは匿名で遊園地の無料招待券が贈られてきたから。


「じゃあお言葉に甘えて。」


「ちょっとトイレ行ってくるね。」


そう言って松華はトイレマークの見える方へ歩いて行った。


「遊園地無料招待券は気に入ってもらえた。」


松華と入れ替わりにやって来たベリーショートでモデル体型の美少女が突然話


しかけてきた。


「私に遊園地無料招待券を贈ってきたのは貴方なの。」


「正確には私達よ。」


ベリーショートの女の子は後ろに居た仲間達を顎でさした。


ざっと見た所男子2人、女子1人の合計3人だ。


ベリーショートの女の子を入れたら4人だ。


私は無料招待券と一緒に同封されてた手紙の内容を思い出す。




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