紅色の瞳

「じゃあ貴方達が神木幸志の霊が話してた父がつくった混血児の部隊ってこ


と。」


「幸志の霊に聞いたのね。だったら話は早いわね。」


「私達の部隊に入って頂戴。そして血を分けた物同士共に戦いましょう。」　


事情の分かってない悠一は困惑した表情をしている。


「残念だけどお断りします。」


これ以上厄介事に巻き込まれるのは御免だ。


「この人達なんかやばそうだよ行こう。」


悠一はそう言って立ち上がった。


悠一に続いて私も立ち上がる。


「おっとまだ決着はついてないぞ。」


今まで黙ってた黒髪の男が私達の前に立ちふさがる。


そして悠一の首をがっしり掴む。


「手荒な真似はしたくないんだけど私達には選択肢がないのよ。」


ベリーショートの女の子がまた口を開いた。


「選択肢がない。」


私は思わず聞いた。


「混血児4人で部隊を結束しないと私達幸斗の霊に呪われるのよ。」


「何それ。私には貴方達が呪われようとそんな事は…悠一。」


「久々に美味しい血を頂いたよ。」


黒髪の男は口の周りの血を拭いながら言った。


この男は悠一の血を吸ったのだ。


「萬治(まんじ)人質の血を吸うのはこの女を説得できなかった場合のみと言っ


たでしょう。」