紅色の瞳
「だけど信頼を得れないのは貴方の努力不足じゃあ無いのかしら。」


ベリーショートの女の子が猪崎の襟首を掴みながら言った。


猪崎が女の子の首を噛む。


「殺りあうつもりなのね。」


ベリーショートの女の子は猪崎のこめかみに銃を突きつける。


猪崎は銃を地面に叩きつけた。


ベリーショートの女の子は落ちた銃をすぐさま拾おうとするが猪崎のほうが先


に拾う。


ベリーショートの女の子はそれを取り返そうとしばらく2人の取っ組み合いが


続く。


猪崎がベリーショートの女の子の後ろに回りこむ。


「勘弁しな半端なあんたと俺じゃ力の差が違いすぎるからな。」


銃を突きつけながら猪崎は言った。


「何ぼっとしてんのよ1対1じゃ勝てないでしょ。」


ベリーショートの女の子が仲間に叫んだ。


「痛い。」


猪崎はベリーショートの女の子の背中を踏んづけてる。


小柄な2人がベリーショートの女の子を助けに向かったがなぎ倒された。2人は


よろけそうになりながら立ち上がりどこかに消えた。


猪崎はベリーショートの女の子の上に屈んだ。


そして首に噛みつき血を吸いだした。


苦しそうに呻くベリーショートの女の子の前に黒髪の男が来た。


「行こう。」


猪崎は私の手を取った。


「待って悠一を置いていけない。」












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