紅色の瞳
【墓場】
私は夕方、母の眠るお墓に来ていた。
「お母さん、どうしてお父さんを好きになったの?」
「吸血鬼なんて皆血に飢えたモンスターだよ。」
バンソコウで傷跡を隠してる首筋にそっと触れながら母の眠るお墓に問いかけ
る。
私、何やってんだろう。
日が暮れる前に松華と叔母さんの待つ家に戻ろうと立ち上がったが何かに足を
引っ掛けて転んだ。
女の死体が転がってる。しかも裸体で全身血だらけだ。
「うっ、うそ。」
ショックで身体がフリーズしてしまった。
「あ~あ酷い有様よね。」
声のする方を振り向くと、そこに立ってたのは混血児軍団のリーダ格のベリー
ショートの女の子だった。
「また会ったわね。混血児ちゃん。」
「混血児軍団のリーダー。」
「私は藤 鈴子(ふじ れいこ)だけど。」
「それにしても萬治(まんじ)の奴派手にやってくれたわね。」
「なんで吸血鬼なんか仲間に入れたの?」
私は藤鈴子に詰め寄って襟ぐりを掴んだ。
「萬治を仲間に入れたのは藍梨(あいり)を説得するため。」
「藍梨って混血児軍団のくるくるの髪の子?」
「そうよ。」
「彼女まだ幼い頃自分の両親を殺めてしまってそれ以来住む家もなくただ吸血
鬼同然の様に血を求めさまよい続ける日々。」
「人間の面を完全に失った藍梨に救いの手を差し伸べたのが萬治。」
私は夕方、母の眠るお墓に来ていた。
「お母さん、どうしてお父さんを好きになったの?」
「吸血鬼なんて皆血に飢えたモンスターだよ。」
バンソコウで傷跡を隠してる首筋にそっと触れながら母の眠るお墓に問いかけ
る。
私、何やってんだろう。
日が暮れる前に松華と叔母さんの待つ家に戻ろうと立ち上がったが何かに足を
引っ掛けて転んだ。
女の死体が転がってる。しかも裸体で全身血だらけだ。
「うっ、うそ。」
ショックで身体がフリーズしてしまった。
「あ~あ酷い有様よね。」
声のする方を振り向くと、そこに立ってたのは混血児軍団のリーダ格のベリー
ショートの女の子だった。
「また会ったわね。混血児ちゃん。」
「混血児軍団のリーダー。」
「私は藤 鈴子(ふじ れいこ)だけど。」
「それにしても萬治(まんじ)の奴派手にやってくれたわね。」
「なんで吸血鬼なんか仲間に入れたの?」
私は藤鈴子に詰め寄って襟ぐりを掴んだ。
「萬治を仲間に入れたのは藍梨(あいり)を説得するため。」
「藍梨って混血児軍団のくるくるの髪の子?」
「そうよ。」
「彼女まだ幼い頃自分の両親を殺めてしまってそれ以来住む家もなくただ吸血
鬼同然の様に血を求めさまよい続ける日々。」
「人間の面を完全に失った藍梨に救いの手を差し伸べたのが萬治。」