紅色の瞳

「萬治と藍梨は交流するうちにお互い恋をしたみたいで私が仲間に入って人生


やり直してみないかと誘ってみたんだけどどうしても萬治と一緒じゃなきゃ嫌


だというから萬治も仲間に入れたの。」


「條島由依が変化したのも萬治のせい。萬治は吸血鬼軍団を作るつもりでいた


のよ。」


「本来なら萬治はすでにこの世から消えてなきゃダメなのに…」


「神木幸志に罪を見逃してもらってる奴だから。」


藤鈴子は吸血鬼を憎んでる。憎んでるからこそ私を混血児軍団に入れようと必


死になってるんだ。


「こうなったからには責任を持って萬治を消す。」


「萬治はまだここにいる。」


「君の後ろにね。」


「萬治！」


「殺せるなら殺してみろよ。」


「先にこいつを殺すけど。」


萬治は私の腕を掴んだ。


「はなして。」


「はなしてやんな。」


猪崎が萬治に銃を突きつける。


萬治は慌てて一歩下がる。


後ろから誰かが萬治を捕まえる。


混血児軍団の仲間の小柄な男の子だ。


「ご愁傷さま。」


藤鈴子は萬治の心臓に杭を刺す。