紅色の瞳
女子みんなの目が輝いてる。ほんと女って生き物はイケメンに弱い。


「猪崎そこの1番後ろの席な。」


そこの1番後ろの席というのは私の隣だ。



「また会ったね。まぁよろしく。」


猪崎は隣にくると手を差し出した。 


なぜ私だと分かったんだろうか。やっぱり眼のせいなのかと思いつつ私は猪崎


と握手を交わした。猪崎の手は氷のように冷たかった。

      



        <6月13日・猪崎が編入して来て7日>         
           


クラス委員長である條島 由依(じょうじま ゆい)の提案で14日に猪崎の歓迎



パーティをすることになった。


委員長の言い分は猪崎玲音とクラスみんなが仲良く出来るようにとの


ことだが、私は委員長が自分の株を上げようとしてるんじゃないかと感じてい


る。




        <6月14日・猪崎が編入して来て8日>




猪崎の歓迎パーティ当日委員長の家で私は隅っこの方で人間観察をしていた。


悠一はクラスメイトだけどパーティには来ていないので私はいま暇だ。
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