紅色の瞳
そんな俺の様子を心配した親父は俺を部屋に監禁した。


外の世界から閉ざされた部屋の中で永遠の時を過ごすのかと考えたら気が狂い


そうになった。



ー変異してから10年ー

親父が死んだ。


俺は10年ぶりに外の世界に出た。


外の世界を完全にシャットダウンした部屋で過ごす10年はほんとうに永遠のよ


うに感じた。


それでも良かったことは10年という時が生き血の芳しさを忘れさせてくれたこ


と。


親父の葬式の日親父と一緒に吸血鬼狩りをしていたハンターと再会した。


俺はまた吸血鬼を狩る吸血鬼に戻った。


世界は広いようで狭い。


仲間に今追ってる混血児が桜田高校に通ってるそうだからその桜田高校に編入


生として潜り込む事になった。


編入したクラスで愛璃亜と再会した。


愛璃亜と再会して俺はまた生き血の快楽を思い出した。


愛璃亜の血をまた吸いたいと思った。


ハンター仲間からターゲットは愛璃亜だと知らされたのは俺が桜田高校に編入


した次の日だった。


俺はハンター仲間の考えには賛成できなかった。


愛璃亜には吸血鬼の血が流れているかもしれないがそれ以前に人間だ。


どうして殺さなければならないのか俺には理解できなかった。


ハンター仲間は


「たとえ一人間であったとしても吸血鬼の血が流れている限りは何をやらかす


か分からない。事が起こってからは遅いから何かやらかす前に始末しなければ


ならない。」


と言われた。
























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