紅色の瞳
家に帰った私は真っ先に自分の部屋に向かった。お守りを外してからずっと頭 

痛とめまいがしているし喉も焼けるように痛い。水を飲んでも喉の痛みは治ま


らなかった。とりあえず気持ちいい夜風にあたりたくて窓を開けようとした時


に、庭にあるポプラの木に座って私のお守りをひらひらさせてる猪崎が目に


入った。窓をあけると猪崎は一瞬で私の部屋に入ってきた。


「これ、愛璃亜のだよね。」


そう言って猪崎は私の首にお守りをかけた。


すると、頭痛もめまいも焼けるような喉の痛みもすーっとひいた。
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