謎な三月くん
1.三月くんが初めて笑った日
私の隣の席の三月くんは謎だらけだ。
というか無口だ。
「三月くん」
名前を呼んでみるけれど、私の方を向くだけ。しゃべらないんだ。
目で、なに?と問い掛けてくるような感じ。
「三月くんは、好きな人いるの?」
そう、三月くんと恋愛話をしたかったのだ。
しかし、首を横にふるだけだった。
「そっか」
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