Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜


「付けて行かれますか?」

綺麗な女性店員がそう言うと、長内は指輪を手にして杏に向き直った。

「少し早いけど、クリスマスプレゼント。ずっと外さずにいて。」

ゆっくりと薬指を滑る指輪に感動して言葉を失う。

「いいの?こんなに高価なもの…」

「俺が杏さんに贈りたいんだからいいの。金額より杏さんに似合うかどうかが俺には重要。」


柔らかな笑みと暖かな手の温もり。

「嬉しい…ありがとう!」


金額より似合うかどうかが重要、かぁ。


でも、やっぱり気になるよね・・・。


「あ、じゃああたしも何かプレゼントしたい!」


そうだ。

稼ぎだけなら、自分の方が上なんだから。


< 107 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop