Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜
「付けて行かれますか?」
綺麗な女性店員がそう言うと、長内は指輪を手にして杏に向き直った。
「少し早いけど、クリスマスプレゼント。ずっと外さずにいて。」
ゆっくりと薬指を滑る指輪に感動して言葉を失う。
「いいの?こんなに高価なもの…」
「俺が杏さんに贈りたいんだからいいの。金額より杏さんに似合うかどうかが俺には重要。」
柔らかな笑みと暖かな手の温もり。
「嬉しい…ありがとう!」
金額より似合うかどうかが重要、かぁ。
でも、やっぱり気になるよね・・・。
「あ、じゃああたしも何かプレゼントしたい!」
そうだ。
稼ぎだけなら、自分の方が上なんだから。