Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜
「俺はいいよ。」
支払いを済ませ店を後にしながら長内はそう言って苦笑いした。
「やだ!そんなのあたしが嫌よ。」
立ち止まり、そう言うと。
「俺はもう貰ったから。」
…はい?何をあげたかしら⁇
そう考えていたら、長内が小さく笑った。
「貰ってるよ。何度も。」
杏の側に戻り上から見下ろしてくる。少しだけ頬が赤い?
そう思って見ていると、杏の顎に手を当て上向かせる。
グイ、と上げられた顔に顔を寄せ、小さな声で囁いた。
「杏さん自身。」
スッと軽く触れた唇はあっという間に離れてしまう。