Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜
「クリスマス当日、ってかイブもだけど・・・何の約束もしてないんだけど・・・」
はたと気付く。
何の約束もしていない現実。
「え、こういうのってあたしから約束しなきゃなの⁉︎」
過去にマトモな経験の無い杏は戸惑う。
普通に、とかみんなが、なんていう例えるものがないのだから、当たり前と言えばそうだけど。
「いや、別に男からでも女からでもいいんじゃない?」
藍は呆れた様な表情をしていた。
「杏が決めたらいいじゃない。プレゼント渡したいからって約束するのもいいし、それがなくてもデートしたいから、とかさ。」
そうか、そうだよね。
「なんか緊張してきたかも。」
そう言うと、いきなり藍があははは!と笑い出した。