Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜
「クリスマスなのに、淋しかった!
一緒に居たかったけど、友達も大事だから諦めるしかないと思ったんだもん‼︎
拓海くんは拓海くんの世界があるんだし、あたしが邪魔したらいけないんじゃないかって思った!」
一気に言うと、拓海が背中をゆっくりと撫でてくれた。
「そうやって、気持ちを口にして欲しい。杏はいつも我慢するから・・・ね?」
優しくキスされて、我に返る。
ここ、外だよ⁈
「神永さんに言われたんだ。
杏は自分の気持ちを口にしない子だ、って。だから、ちゃんと向き合わない人とは付き合わせない、って。」
見上げると、優しい笑顔。
また、溢れ出す涙。
「少しずつでいい。
俺には気持ちをぶつけていいから。
口にして欲しい。思いを。」
藍ちゃんがそんな風に言ってたなんて、知らなかった。
過保護なんだから・・・。