Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜
「今日、来るってわかってたらお掃除したのにな。ちらかってるけど、どうぞ。」
玄関先でそう言うと、拓海は笑って部屋へ上がる。
「杏さんちはいつも綺麗じゃん。
俺のうちみたいにゴチャゴチャしてないし。シンプルだけど可愛い。で、居心地がすごく良くて帰りたくなくなるよ。」
先に上がった拓海に手を引かれる形でリビングへとはいる。
あ、そう言えばプレゼント!
寝室に置いたままだ。
「拓海くん、ちょっと待ってて。」
1度手を離し、プレゼントを手に持ちリビングへと戻る。
拓海はソファに座り、何故か緊張した面持ちで下を向いていた。