Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜
「大事にする。」
彼の腕の中で、夢見心地で言葉を聞く。
嘘みたいだ。
「ホントにあたしでいいの?」
「さっきも言ったよ。杏さんじゃなきゃダメなんだ、って。」
ホントなんだ・・・拓海くん、本気で考えてくれてたんだ。
「末長く・・・宜しくお願いします。」
小さな声でそう伝えたら、クスッと笑う彼の声がした。
「こちらこそ。」
ほんの少しだけ見つめ合う。
自然と重なる唇。触れ合うだけの、優しいキス。
こんなに幸せで、いいのかな。
いいんだよね。
「ありがとう、最高のクリスマスプレゼントだよ。」
額をくっつけあって、拓海がこぼした言葉は。
夢のような言葉だった。