Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜
(崖っぷちの28歳。)
「杏?大丈夫?顔真っ青。」
しばらくして。
藍からいきなりそう言われて、ハッと顔を上げる。
そもそも、なんでこんなショックをうけてるんだろう?
見てるだけでいい存在の王子様なんだから、年下だろうが彼女がいようが、どうでもいいじゃないか。
「えっと、篠宮さん。大丈夫ですか?酔った?気持ち悪い??」
隣に座る王子様が優しい声で問いかける。
かろうじて踏ん張り、口角をあげる。
柔らかな視線とぶつかった。