Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜
「杏さん、俺のこと好きだよね?」
確認する様なその表情は、まだまだ子供みたいだ。
「言って?」
「だって・・・あたし、お、長内くんより5歳も年上で・・・見た目もこんなんだし・・・」
「関係ない。杏さんの気持ちを知りたい。杏さんの声で聞きたい。」
そう言ってまっすぐに見つめられた。
本当に言ってしまってもいいのだろうか。
「すき・・・」
小さな声でそれだけ言うと。
ぎゅーっと抱きしめられた身体はゆっくりとベッドに横たえられた。
「我慢したんだ。杏さんってばキスしてだの抱いてだの、すっごく色っぽく強請ってくるし・・・でも気持ちを確かめるまでは手を出さないって決めてたから・・・。」
そんな言葉が身体に染み込む様に幸せを実感してしまう。
「杏さん・・・杏。」
長い髪をゆっくりと梳き、優しく口付ける。
年下の彼の方がよっぽど大人かもしれない。
「幸せにする。だから・・・俺を最後の彼氏にして。」
「長内くん・・・」
こんなに幸せでいいのかな。
さっきまで不安だったのに、今度は嬉しくて泣きそう。