Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜
「マジかー。上手くいったんだな、よかったな、拓海。
お前ずっと言ってたもんなぁ、惚れてるんだーって。」
からかう様に言う本橋を見上げる。
惚れてる?誰が?誰を?
「拓海のやつね、まわりがどんだけ合コンセッティングしても”惚れた女がいるから”ってずっと断ってたんですよ。」
「龍也!」
恥ずかしそうに本橋の言葉を遮る様に声を上げた長内。
「まぁゆっくりしていけよ。
じゃあ俺、勤務に戻るんで。
じゃあな!」
ぺこりと一礼。見た目とは違って真面目なんだろうか?
硬派な印象だった。
「すみません。あいつにだけは言いたくて、ここに来たんです。」
照れ臭そうな長内の声が耳に響いた。