Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜
(一緒にいるという不思議。)
不思議な感覚。
金曜日、仕事に行くまでこの部屋でこうして王子様と一緒に居ることなんて想像していなかった。
「居心地いいなぁ、杏さんち。ずっと居たくなるね。ヤバい。」
苦笑いしながら長内がそう言うのをぼんやりと聞いていた。
そして、ふと思い出す。
「ねぇ、長内くん。
部長に呼ばれて居酒屋に来たでしょう?
あの時、部長と一緒だったの?
わざわざ呼ばれて出て来たの?」
特に接点があるようにも見えない2人が一緒に居酒屋に入って来て、緊張していたもののその違和感は記憶していた。
「うーん。もうバレてもいいだろうから話すよ。」
それは意外な事実だった。