Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜
優しく触れる男らしい骨張った大きな手。
杏に触れて、熱を分ける。
「まだ夢みたいだ。」
髪を梳いて首筋に口付けた。
「長内くんて、人を喜ばせるの上手だね。」
そうじゃなきゃ、あたしはなんでこんなに嬉しくて泣くのだろう。
捨てられた数日間だけの彼氏も、過去の彼氏も。
こんな風にあたしを喜ばせてくれる人なんか居なかった。
「杏さんだからだよ。」
それは魔法なのかもしれない。
恋という、ドキドキの魔法。