Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜
(知らなかった事実。)
週明け。
何時もより早目に出社して、藍を探す。
社内のカフェスペースでモーニングを食べている彼女を見つけた。
ひとり、どこを見ているのかぼんやりとしている藍を見るのは初めてかもしれない。
「藍ちゃん、おはよ。」
杏の声に反応した藍は既にいつもの彼女に戻っていた。
「お、上手くいった?」
ニコッと笑う彼女の目の前に、有無を言わせず座る。
「あたしのことなんか、どうでもいい。
部長とのこときいた。なんで話してくれなかったの?」
一気にまくし立てて尋ねる。
…と、藍が悲しそうに笑った。