Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜
「そうこうしてるうちに、奥さんが気付いてしまって。
・・・修羅場だった。
でも、気持ちに嘘はつけなかった。
…まぁ、折り合いがついて彼が正式に離婚したのが先月なの。
半年は再婚出来ないから、来年籍だけ入れようって。」
いつもの自信満々な藍じゃなかった。
俯いて悲しそうに話す彼女もまた、恋するただの”女”だった。
「・・・言えなかった。
杏、前に不倫なんて最低だ、って言ってたし。
憲剛が…部長が落ち着いてから話しをするっていうから、タイミングを待ってたの。
…長内くんから聞いたのね?」
恥ずかしそうに頬を赤く染める藍を初めて見た。