Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜
「でもさ、杏があの子のこと好きになってるなんて思わなくてさ、憲剛とどうやってくっつけようかって策を練ってたんだけど。
・・・余計なお世話だったみたいね。
いい顔してる、杏。」
藍がいつも通りの顔をすると。
なんだか心の中にあったわだかまりがすっと消えた気がした。
「意外と草食かと思いきや、肉食なんだね、王子様。」
「肉食??」
ふふふっと笑って、藍は杏の鎖骨をそっと撫でた。
「付いてる、キスマーク。・・・所有の証、みたいなもん?」
・・・バッと手で隠してみたものの、もうしっかり見られちゃってる、んですよね?