Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜

カフェに着くとカフェラテを注文し、それを片手に窓際の席に着く。

コートを脱ぎバックと一緒に置く。


そんな動作をしながらも頭の中は仕事の事で一杯だった。


何が足らなかったんだろう。


アイデアはまずくなかったはず。

足りないものがあるとしたら・・・。


カフェラテに手も付けず、ひたすら考える。


仕事が出来なくちゃ意味が無い。
長内に釣り合うようになるためにはせめて、仕事だけでも出来る女にならなきゃ。


バックから手帳とペンを取り出し、思い付くアイデアを書き留めていた。


「あれ、杏?」

不意に声が降ってくる。

呼ばれて見上げると・・・。


「だ・・・いすけ・・・」


そこにいたのは6年前に別れた元カレ・榎本 大佑(えのもと だいすけ)、その人だった。




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