Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜
「杏・・・さん・・・」
小さな声でごめん、と呟く。
キツく抱きしめられて、周りに人がいるにもかかわらず 杏は抱きしめ返す。
「ヤキモチだ・・・俺、こんなに嫉妬したの初めてだ。
杏さんを取られたって思った・・・。」
吐き出す想いは愛に溢れて。
胸がキュンとする。
「あ、あたしだってっ」
言わなきゃ。
あんな思いは2度としたくない。
「元カノさんたちから牽制されたしっ、長内くんの友だちに会ってもいつも蚊帳の外で」
ひとりぼっちだったんだから。
側にいるのに、どこか遠かった。
「あたしが彼女なのにっ」
いつだってこの腕の中に居たい。
自分の居場所は此処だと叫びたい。