Would you marry me? 〜年下彼氏と結婚するまで〜
「わぁ、髪が金髪だぁ。」
素直に思ったままに言葉にする。
「ね、やっぱり、こういう人って”喧嘩上等”なの?」
パラパラとめくりながら、彼の過去を知ることが出来る喜びを素直に態度で示す。
「まぁ・・・そんな感じかな。」
長内は下を向いたまま、返事をする。
「ね、この時は彼女居た?」
「は?」
「居ただろうねぇ、長内くんかっこいいし。いいなぁ、あたしもこの頃に出会いたかったなぁ。あ、この写真欲しい!」
一枚の写真。
真っ白い特攻服に身を包み、背中を見せ腕を組むその姿。
いかにも『暴走族』って感じだ。
「杏さん・・・嫌じゃないの?こういうの。」
「え?なんで??嫌じゃないよ〜、だって長内くんだもの。どんな姿であろうと、基本は変わらないよ。」