小鳥沢2丁目物語
バタンッ
「お前ら!全員居るか?!ちょっと来い!!!」
ドアが勢い良く開いたと思ったら、突然玲くんが音楽室に入ってきた。
「玲?どうした?」
「な、なんと、俺たち軽音部...
夏休みに合宿兼ライブの参加の許可が降りたっ!!」
そう言ってわたしたちの前に差し出された紙には、ライブの日時が書いてあった。
「すげぇな玲!お前よくやった!」
「えー、合宿ってどこどこ〜?...海?!海あるじゃん!!」
わたしの目の前で3人は大騒ぎ。
合宿にライブって、そんなにすごいことなの....?
「おいっ!まゆ!もっと喜べよ!!校長、軽音部に偏見持ってて今までライブの許可なんか1回も降りたことなかったんだぜ!」
「えっ、いままでライブやったことないの?」
「俺たちのステージとか、学園祭だけだったもんなあ」
そ、そうなんだ...
だからみんなこんなに喜んでるんだ。
「ねぇ、合宿の最終日ライブとかでしょ?なに持ってく?なに持ってく?水着と、ボールと...」
あかりちゃんは海に大はしゃぎ。
「ったく、遊びにいくんじゃないんだからよー。...まあ俺はトランプと...」
なんだかんだいってさとるくんもはしゃいでる。
「お前ら...練習はしろよ..?」
玲くんは心配しながらも優しく注意。
今年の夏は楽しくなりそうです。