小鳥沢2丁目物語
「もうほんとに血止まったし、離して...」
ぽかーんてしてるさとるの、あたりしの鼻をおさえてる右手を掴んで降ろした。
「ごめん、いまの忘れていい...ひゃっ!」
さとるから離れようとしたら、逆にあたしの目の前にはさとるの胸があった。
だ、抱きしめられてる...?!
な、なにこれ、心臓が痛い。
ドキドキしすぎて。
さとるはゆっくりあたしと離れると、今度はゆっくり顔を近づけだした。
こっ、、これってまさか???
きっ、
キス、しようとしてる?!
あたしは「どうにでもなれ!」みたいな気持ちでそっと目を閉じた。
あと、10cm...
5cm....
3cm...