小鳥沢2丁目物語



さとるside



『アルトイナ〜♪アルトイナ〜♪』




突然聞こえてきた着メロで我に返る。






...俺、今なにしようとした...?



鼻血拭いてたらこいつがいきなり泣き出して、



好きって言われて、




それで、




それで...




キス、しようとした。








こいつの気持ちに応える決意とか、そんなもんも無いくせに...。






俺、最低...。






電話にでたあかりは、『かめたに先輩』と話してるみたいだった。




最近仲良いっぽい。




それでこの前少しイライラしたことがあった。




『...やきもち?』





まゆさんにそう聞かれたときは絶対違うって思ってた。





...でもいま、その亀谷先輩とやらにイライラしてる自分が居る。




キスしたかった、とかじゃなく。




< 42 / 55 >

この作品をシェア

pagetop