恋愛喫茶~大人の恋の在り方~

「そうだな…もうそろそろ帰ろうか。杏奈」

「はーい」
元気よく挨拶をし立ち上がる杏奈。

「じゃあ、雅樹
えっと…君もお世話になったね。また、来るよ」

「またねー雅樹お兄ちゃん。結花お姉ちゃん」
優樹を連れて帰って行く。

その姿は、幸せそうな美男美女。(こんな夫婦も居るんだ…)

ある意味、理想の夫婦像で憧れてしまう。

「結花ちゃん?」

「あ、すみません。
しかし素敵なご夫婦ですねぇ~お兄様も素敵な方だし」
そう何気に言ってみた。

「…好きになったらダメだよ?あの人は、妻子持ちだ!」

「えっ?」
何故好きになったらになるのだろうか?
意味が分からない結花。

フッとオーナーを見ると切なそうな表情をしていた。まるで捨てられた小動物みたいに

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