恋愛喫茶~大人の恋の在り方~
「…どうして?」
あなたと彼女が別れる必要なんて無いじゃない。
そうすると気まずそうに手を離す大輝。
「あの時の俺は…どうにかしてた。
大学に入ったのは、いいけど…レベルが高過ぎてさ
毎日レポートや講習やらで精一杯で不安やイライラしてて
そんな時に先輩だった早苗さんに優しくされて…」
「…だから二股をかけたの?」
「…そう思われても仕方がないと思ってる。事実だし」
そう認める大輝にショックを受ける。
今さら私に事実確認でもさせたいの?
私は、あの時…浮気をされたのを目撃してどんなにショックだったか…
大輝は、まだ話を続ける。
「俺さ…お前に甘えてたんだと思う。
お前なら許してくれるだろうとか、離れないからとか都合よく考えて…
だからつい…あんなことを言ったんだ」