恋愛喫茶~大人の恋の在り方~
『結花。あんたは、顔に出やすいけど…わざわざ自分から波風を立てる必要なんて無いんじゃない』
「そりゃあ、そうだけど…」
『あんたは、お人好し過ぎるのよ!
いい?絶対に秘密にしておきなさいよ。あと、もう彼と会わないこと』
そう里緒に念を押されてしまう。
「…うん」
返事をするが、気持ちは…モヤモヤしていた。
(本当に…それでいいのだろうか?)
今日は、大学が休みなので食事を済ませるとお店を手伝う。
こんな時に休みだなんて…本当にツイてない。
嘘をついてしまった罰なのだろうか…。
チラッとオーナーを見ると笑顔で常連客の人と会話をしている。
「……。」
結花は、モヤモヤした気持ちでそれを見つめていた。