恋愛喫茶~大人の恋の在り方~

「いやだ、客商売してる」

「フフッこれでも店員ですから」
クスクス笑い合う。

「で、どうなの?そのオーナー様好きなの?」

「う、うん…まぁ」
結花は、戸惑っていた。

(素敵だと思うし憧れてる。でも…)

「あんた、まだ元カレのこと気にしてるんじゃないでしょーね?」

「違うわよ!!
元カレは、もういいの…ただ自信が無いだけ。彼は、大人だし」

(ハタチになってもまだ子供の私…それに好きになってくれるかも分からないのに)
不安に思っている結花。

大学の講義が終わるとそのまま喫茶店『SERA』に向かう。
カラン

「いらっしゃいませ…あ、結花ちゃん」

「こんにちは
今から支度をします」
恥ずかしさで顔を合わせづらい。

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