恋愛喫茶~大人の恋の在り方~
(どうしょ…う
オーナーに聞かれちゃった)
どう言い訳をしたらいいか分からない。
やり直そうとか泣かせたとか…
これじゃあ、明らかに何かあったって言ってるようなものだし…。
そうしたらオーナーは、ニコッと微笑みながら
「せっかくだからお茶でも飲んで貰ったら、どうかな?
立ち話もなんだし」
そう言ってくれた。
「…瀬良さ…ん」
気遣って下さるのは、嬉しいのだが、かえって気まずい空気が流れる。
結局オーナーのお店で話すことになってしまう。
本当だったら2人で話したいし…オーナーには、聞かれたく無いのに。
何て気まずいムードだろうか…。
「はい。ごゆっくり」
オーナーは、私達にコーヒーを淹れてくれた。
「ありがとう…ございます」
逃げ出したいと思うのを必死に耐えお礼を言う。
『……。』
沈黙の中、大輝が最初に口を開いた。