恋愛喫茶~大人の恋の在り方~
「なぁ、俺って…そんなに恋愛が下手そうに見えるか?」と太一に訊ねてきた。
酒を一口飲みながら
「間違っても上手くは、ねーな。
瀬良は、昔から一途で手先が器用だけど…恋愛になると不器用だしな」
キッパリと発言する。
「…返す言葉も無いね」
オーナーは、自分でも自覚は、している。
義姉の想いで悩み…
そのストレスと愛情を隠すため好きでも無い女性と関係を持っていた。
その相手の1人が亜弥だった。
「あいつは、異性との付き合いが派手だった分…付き合いやすかったんだよね。
お互いあんまり干渉せずに済んだし」
昔を思い出しながら言うオーナー。
「確かに…お前らくっ付いたり離れたりだったしな。
なんて言うか…その場の繋ぎみたいな感じでさ」
「俺も愛美も心配してたんだぜ~早く他に好きな人が現れたらいいのにって」
「…あの時は、悪かったな。
でも、太一は…いいよな。結局好きな人と結ばれたんだからさ」