恋愛喫茶~大人の恋の在り方~
「あの時は、そう言ったけど…彼って、まだ想い人のお義姉さんの事が好きだと思うのよね。私は…」
えっ?
「…どうしてですか…?」
「だって、彼ずっとお義姉さんの事好きだったのよ?
他の女性と付き合っても、忘れようとしても変わらず…そんな真面目な彼が今さら他の女性を好きになるとかありえないわ」
「……。」
その言葉に思わず黙り込む。
確かに彼女の言う通りだ。オーナーは、ずっと変わらずに想い続けた人。
そんなにすぐ変わるものなのかしら…?
「その内に昔の二の舞になるんじゃないかと思うのよねぇ~。
まぁ、その点私は、結婚とか意識してる訳じゃないし身体の関係を持ちたい時にするだけでいいし構わないんだけど」
「結花ちゃん。
そう言うの慣れて無いでしょ?
だったら、早い内に別れた方が正解だと思うのよね」
返す言葉が出ない。
オーナーは、そんな人じゃないと思いたい。
でも、昔は…そうだったのよね。