恋愛喫茶~大人の恋の在り方~

「まぁ、別に強制してる訳じゃないのよ?ただ一応…元カノとして忠告をしているだけ」

「……。」

「それに、私もたまに雅樹の事を思い出しちゃうのよね。
男に深入りするつもり無いんたけど…やっぱり中絶の事もあったし…」

えっ!?

今…なんて…?

「…中絶…?」

一瞬何を言ってるか分からず頭が真っ白になった。

「あ、いけない…雅樹には、秘密にしておいてね?彼には、言っていないの。
私…彼と関係を持ってた時に一度妊娠しちゃった事があるのよ!」

「もちろん。
産む気なんて無かったし、面倒くさい事にしたく無かったから
彼に内緒で中絶しちゃったの。まぁ、若気の至りってヤツよねぇ~」

そう言いながら笑う彼女を見て私は、頭がさらに真っ白になった。

(オーナーの子を…妊娠…)

< 153 / 220 >

この作品をシェア

pagetop