恋愛喫茶~大人の恋の在り方~
「まぁ、別に強制してる訳じゃないのよ?ただ一応…元カノとして忠告をしているだけ」
「……。」
「それに、私もたまに雅樹の事を思い出しちゃうのよね。
男に深入りするつもり無いんたけど…やっぱり中絶の事もあったし…」
えっ!?
今…なんて…?
「…中絶…?」
一瞬何を言ってるか分からず頭が真っ白になった。
「あ、いけない…雅樹には、秘密にしておいてね?彼には、言っていないの。
私…彼と関係を持ってた時に一度妊娠しちゃった事があるのよ!」
「もちろん。
産む気なんて無かったし、面倒くさい事にしたく無かったから
彼に内緒で中絶しちゃったの。まぁ、若気の至りってヤツよねぇ~」
そう言いながら笑う彼女を見て私は、頭がさらに真っ白になった。
(オーナーの子を…妊娠…)