恋愛喫茶~大人の恋の在り方~
だがオーナーは、ニコッと微笑みながら
「いつも頑張ってくれてるんだから、これぐらい当然だよ。それに部下の体調管理をするのもオーナーの務めだし」
「ってな訳でこれは、業務命令。
あ、すみません」
そう言いながらボリューム満点のメニューを注文するオーナー。
申し訳ない気がしたが素直に甘えることにする結花。
オーナーの食事は、本当に楽しかった。
学生の頃やお店に訪れた織田太一とのエピソードなどいろんな話しをする。
こんなにオーナーと話したのは、初めてかも知れない。
(まだ、帰りたくないな…)
お酒も入りそんなことを考えてしまう。
「そう言えば、結花ちゃんって一人暮らしなんだよね?
確か地元は、違う県だよね?」
「あ、はい。そうです。
大学を入るために上京しました」