恋愛喫茶~大人の恋の在り方~
そこに居たのは、幼稚園児ぐらいの可愛らしい
男の子が1人だけだった。
こんな小さい子が1人でお店に来る訳がない。
そう思った結花は、声をかけてみる。
「あの…僕1人だけ?お母さんは?」
「雅樹お兄ちゃんは?」
「えっ?雅樹お兄ちゃん?」
誰?と悩んだが、その人がオーナーの下の名前だと思い出す。
「あぁ、オーナーなら…」
そう言いかけると奥から
「あれ?優樹!?」
「あっ雅樹お兄ちゃん」
パアッと表情が明るくなる男の子。
そのままオーナーに抱き付く。
「どうした?今日は?」
「あのね、ママが打ち合わせがあるから
ココに居なさいって」