私だけの王子様~真夏の社員旅行~
相川君が惚れたのもわかる。
彩は素直でかわいい女の子。
一緒にいて癒される彩は、理想的な彼女だと思う。
彩は、テニスの時に中に着る汗を吸い取るキャミを手に持った。
私も真似してそれを持ち、2人で笑い合う。
「お揃いで買おうね!」
私はそのキャミと、もう一枚背中見せファッションにも対応した水色のキャミを購入。
下着屋さんが、最近の私達の癒しの場所になっていた。
「今回見直したよ。柳本君、意外に頑張り屋だね~!」
「そう?上司の機嫌取りたいだけなんだよ、あいつは…」
頭に浮かんだ龍平の生意気な顔…
「やっぱ、合わないわ。あいつとは…」