私だけの王子様~真夏の社員旅行~



「今の、本気?」



椅子をぐるりと回して、龍平は私の方に体を向けた。



シーンとしたオフィスに響く私の心臓のドキドキ。



「俺のこと、男として見てくれないか?」



チビでバカな龍平が真剣な表情で、私の目を見つめた。



う…


動けない。




へびに睨まれた蛙状態。



これはもしかして…恋?






< 32 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop